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インハウスのデザイナーが作り続けるフォント「資生堂書体」

shiseido

企業が自らのクリエイティブを支えるフォントを世の中に出回っているものから選ばず、自分たちでゼロから作っていくことがあります。雑誌AXISを刊行しているアクシス社のAXIS FONTはその最たる例です。

他にも個性的なフォントを作っている会社はありますが、資生堂もその一つ。資生堂が書体の制作コンセプトを映像で公開していたので、紹介します。

1916年、資生堂意匠部設立。美しくエレガントな字体を求めた私たちは独自の書体を開発し、使い続けている。それが、「資生堂書体」

幾多のデザイナーが伝承してきたこの書体には美に対する強い想いが宿っている。時代の空気を呼吸し描かれるその一文字一文字は、伝統に縛られることなく、ときに、美と遊ぶ心を忘れることなく、これからも磨き続けられていく。

1916年の設立はおそろしく歴史があります。まもなく100年じゃないですか。

意匠部というのはデザインを専門に担当する部署のことで、デザインを内製する場合に作られます。そこに所属するデザイナーのことをインハウスデザイナーと読んだりします。デザインを内製化すると、小回りがきくというのもありますし、やはり自社商品に愛着が生まれるので、自社のカルチャーやヒストリーといった目に見えない部分を具体化することにつながります。

映像を見ると、レタリングで作っている様子が強調されています。懐かしいですね。昔、学校の美術の時間にレタリングで書体を作った経験のある方は多いのではないでしょうか。最近のフォントのデザインはアドビイラストレーターでパスを操作して作られていますが、かつてのフォントの作り手の姿を見ると、パスで作るのってすごく無粋な気がします。

フォントのデザインですが、歴史を感じつつも新しい時代の空気感を帯びたラインに仕上がっているのが分かります。映像の中では伝承という言葉が出てきますが、おそらくただ単純に伝承しているのではなく、その時代時代を反映した進化もなされているのではないでしょうか。

普通の企業はコスト面を重視して、デザイン部門を社内に持つことを嫌います。そのデザイン部門を100年近く維持してきたという事実が資生堂の現在の地位を生み出す原動力になっているとしたら、インハウスでデザインを行うということを見直すきっかけになるかもしれません。

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