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村上春樹がノーベル文学賞を逃す。なんでこんなに取れないんだろうか。理由を考えてみたゾ

murakami-haruki

ノーベル文学賞の発表の季節になると、毎年の恒例行事になってるのが、村上春樹さんが受賞できるかどうかと日本人全員がヤキモキすることです。ここ10年近く毎年やってるような気がするんですが、そろそろ受賞してもいいかと思っていたところ、2014年もまた受賞できませんでした。村上春樹さんの代わりに受賞したのはフランスのパトリック・モディアノさんでした。受賞、おめでとうございます。

くまよむはハルキストほど熱狂的ではないんですけど、村上春樹さんの作品は殊の外大好きでして、現代作家の中では一番かなと思ってたりしてまして、受賞は当然だろうとか勝手に思い込んでたりします。

受賞は時間の問題なんじゃないかな~と予想していますが、村上さんもはや65歳で、それなりにご高齢なんですよね。だって、65歳って年金受給開始年齢ですよ。(村上春樹さんは別に年金なんかなくても何不自由なく生きていけるとは思いますけど。。。)

村上さんは健康的な肉体維持に気をつけてらっしゃるようなので、受賞できるまでぜひ長生きしてもらいたいと思います。

さて、村上春樹さんがなぜこんなにも受賞できないのかをちょっと考えてみました。青色発光ダイオードもノーベル賞ものといわれてから、めちゃくちゃ時間が経過しているので仕方がないのかな~と思いつつも、でもやっぱりファンとしては受賞して欲しいので、理由が知りたいところです。

んで、あらためてWikipediaの村上春樹さんのページを見ていたところ、国内の評価の項目になんとな~くヒントみたいなものが見えてきたので、引用してみます。

国内の評価

  1. 柄谷行人は、村上の作風を保田與重郎などに連なる「ロマンティック・アイロニー」であるとし、そこに描かれる「風景」は人の意思に従属する「人工的なもの」だと述べた。
  2. 渡部直己は、村上の語りを「黙説法」と呼び、その作品が自己愛の現れに過ぎないものと論じた。
  3. 蓮實重彦は、「『村上春樹の小説は、結婚詐欺の小説である』ということであります。最新作を読んでいなくてもそのくらいはわかる」と述べている。
  4. 松浦寿輝は、「言葉にはローカルな土地に根ざしたしがらみがあるはずなのに、村上春樹さんの文章には土も血も匂わない。いやらしさと甘美さとがないまぜになったようなしがらみですよね。それがスパッっと切れていて、ちょっと詐欺にあったような気がする。うまいのは確かだが、文学ってそういうものなのか」 と論評、村上の作品に疑問を呈している。
  5. 斎藤美奈子は、プロットの展開をロールプレイングゲームになぞらえ、「村上春樹をめぐる批評ゲームは『オタク文化』のはしりだった」と評している。さらにしばしば村上龍と対置されることについて「もし龍か春樹のどちらかが『村上』じゃなかったらどうだったのか」「村上春樹が村上春子という女性作家だったらどうなるのか」「村上龍と対比されるべき対象は、村上春樹ではなく、田中康夫であってもよかった」とも述べている。
  6. 田中康夫は、村上の作風について「『女の子は顔じゃないよ。心なんだよ』といった小説好きの女の子を安心させる縦文字感覚」「彼のエッセイは、常に『道にポンコツ車が捨ててあったから、拾ってこようかと思った』という内容」と評する。
  7. 上野千鶴子は、鼎談集『男流文学論』(小倉千加子・富岡多恵子共著、筑摩書房、1992年1月)において『ノルウェイの森』を論評し、次のように述べている。「はっきり言って、ほんと、下手だもの、この小説。ディーテールには短篇小説的な面白さがときどきあるわけよ。だけど全体としてそれをこういうふうに九百枚に伸ばせるような力量が何もない」
  8. 小倉千加子は、上記鼎談集において「こういう小説を書いて、村上春樹自身は救済されるんですかね」「やっぱりこの人はサクセスを求めているだけなんです。それが見えすいているでしょう」と述べている。
  9. 富岡多恵子は、上記鼎談集において近松門左衛門の「情をこめる」という言葉を引用し、『ノルウェイの森』について「ことばに情がこもってない」と評する。それは「情をこめるようなことば遣いを現代というのがさせない」からかもしれないと述べている。
  10. 渡辺みえこは、『ノルウェイの森』に登場するレズビアンの少女について、その描き方が差別的であると論じている。
  11. 小谷野敦は、『ノルウェイの森』の「徹底批判」と称して、「巷間あたかも春樹作品の主題であるかのように言われている『喪失』だの『孤独』だの、そんなことはどうでもいいのだ。(…)美人ばかり、あるいは主人公の好みの女ばかり出てきて、しかもそれが簡単に主人公と『寝て』くれて、かつ二十代の間に『何人かの女の子と寝た』なぞと言うやつに、どうして感情移入できるか」 と述べている。また、『ノルウェイの森』と村上春樹について、そのどちらかが2002年に東京大学で配布されたビラ「反白色テロル大連帯」におけるクリスマス、バレンタイン、ホワイトデーの「三大白色テロル」に加わえるべき「白色テロル」であると評している。
  12. 大塚英志は、『アンダーグラウンド』の書評で、「麻原の物語と対峙する術として導き出されたのが、危機管理への警鐘という凡庸な保守論壇的日本社会批判でしかないことは、『アンダーグラウンド』の最大の欠点であり、限界であるといえる」と述べている。
  13. 佐野眞一は、『アンダーグラウンド』の書評で、「私は村上はノンフィクションというものをほとんどわかってないなあ、と思わざるを得なかった」と述べている。
  14. 豊崎由美は、「ノーベル文学賞の発表の時期になると、みな口を揃えて『村上春樹』『村上春樹』と言うけど、ちゃんちゃらおかしい」と述べている。
  15. 金井美恵子は、円地文子を論じた文章の中で、「円地の小説を読了するため息の出るような困難さは、私にとって、村上春樹のポルノまがいの幼稚な青春小説を読む困難と疲労感に似ていた」と述べている。
  16. 島田雅彦は、「村上氏の作品は濃厚な米国や西側社会への憧れがあるが、日本社会は今ではそれほど米国を崇めていない。そのため彼の作品は少し時代遅れの感がある」という見解を述べている。

引用元:Wikipedia

予想した以上に否定的な意見が多いんですよね~。なんなんでしょうか、ここまでの批判て。批判するのは別に自由なんですけど、世界における華々しい受賞歴と圧倒的な人気と比較しちゃうと、単なる下品な嫉妬に思えちゃいますよね。村上さんは芥川賞にノミネートされたことがあっても受賞はしてなくて、そのへんなんかも考慮するとイヤな感じですよ、ホント。

過去に川端康成や大江健三郎がノーベル文学賞を受賞しておりますが、三島由紀夫もあとほんのわずかなところまで近づいていたことはよく知られていている話でして、この3人の作風と比べると、村上春樹さんの作品はカジュアルで、既存の文学のファン層とは明らかに違います。その違いが受け入れられないから、嫉妬されちゃうんだろうな~と、くまよむは勝手に思ってたりします。

ノーベル文学賞って、作家の業績が評価される賞だと思いますが、おそらく選考過程で、選考対象作家の推薦を募る過程があっても、まったく不思議ではなく、むしろそれが自然であり、そう考えると、国内における有力な文学者や作家からの推薦を得られにくい状況が受賞を遠ざけているような気がしないでもないですね。

ノーベル文学賞って、IPS細胞でスピード受賞にいたった山中先生みたいに子供でも理解できるような偉業とは性質が異なり、作品のみならず作家の人生そのものが評価されたりするので、一概に理由は見いだせませんが、少なくとも上記のような批評がどこかで足を引っ張っている可能性はあると思いますね~。


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